災害の時でも温かい料理を提供できる調理設備を備えたキッチンカーのデモンストレーションが鶴岡市で行われ、関係者が災害対応での活用性を学びました。

今回、デモンストレーションが使われたのは、完全調理車両™というものです。

発電機・給水タンク・ガスボンベが搭載され、ライフラインが途絶えた場所でも調理することができる車両です。

今年1月に発生した能登半島地震では1週間にわたり現地で炊き出しを行ないました。

ベスト・野沢俊彦 代表「現地では温かい食事が震災直後は食べられない。こういうキッチンカーが入って高齢者が食べられるような食事が提供できて喜ばれた」

現在3号車まで作られていて、全て稼働させると最大で3000食の温かい食事を一度に作る事ができます。

参加者は、大型の冷蔵庫や専用のオーブンなどの調理器具を備え、調理ができる車両の活用法を確認していました。

老人ホームで勤務「あったかくて美味しいです。冷たいものよりはあったかいものを食べたほうが落ち着く」

酒田特別支援学校 五十嵐仁 校長「(学校には)普通食を食べられない子たちもいる。おかゆとか重湯にしてもらったりとか(災害時)こういったところで提供していただけると障がいのある子どもたちや高齢者の方々に役立つ」

災害時、被災者の心の癒しにもなる食事。

車両を所有する富士産業では今後も全国の災害訓練に派遣して周知していきたいとしています。