石川県志賀町では、特産品のころ柿づくりがいま最盛期を迎えています。地震の影響により廃業や今年の生産を見合わせる農家がいるなか、地元の特産品を守ろうところ柿づくりを引き受ける農業法人があります。
志賀町福井でころ柿の生産などを行っている営農福井では、22日も朝早くから従業員たちがころ柿づくりを進めています。

元日の地震で自宅や加工施設が被害を受けたことなどから、志賀町では今年、およそ20軒のころ柿農家が廃業や生産の見合わせを決めています。
こうした状況を受け、営農福井では被災した農家が再建するまでころ柿づくりを引き受けることにしました。

営農福井・前田良久代表「今年引き受けたのは3軒くらい。施設の工場が地震の被害でできなくなっているという状態だった農家の柿を引き受けてやっている」
昔ながらの製法で作られるころ柿は、できあがるまでおよそ1ヵ月かかります。
乾燥の合間に行われる手もみ作業では、一つずつ丁寧にもむことでみずみずしさが増し、ようかんのように柔らかくなるということです。
「例年通りできてきていると思います。地震にも負けず、おいしく召し上がっていただけたらなと思います」
農家が助け合いながら守り続ける志賀町特産品の「ころ柿」は28日に初検査が行われ12月5日に初セリを迎える予定です。














