4病院再編構想を巡り宮城県が県立精神医療センターを富谷市ではなく名取市で建て替えると方針転換したことについて、富谷市の若生市長は22日、「冷静に受け止める」などと述べ理解を示しました。一方、東北労災病院については引き続き富谷市への移転を強く要望していくと述べました。
若生裕俊富谷市長:
「名取市での建て替えを望むと精神医療の審議会で示されたのは大変重い声だったと思う。冷静に受け止めているところでございます」
22日の定例会見で富谷市の若生裕俊市長はこのように述べ、県の方針転換に理解を示しました。

4病院再編構想を巡り、県は県立精神医療センターと東北労災病院を富谷市に移転する方針でしたが、21日、村井知事は県立精神医療センターについて名取市で建て替える考えを示し方針転換を表明しました。
富谷市では、移転候補地の明石台地区で先行して用地買収を進めており、4.5ヘクタールのうち8割で契約が成立しています。

若生裕俊富谷市長:
「東北労災病院は継続して検討は進めるということなので、何としても県と労災機構に富谷市への移転を強く期待して待ちたい」

若生市長は、富谷、黒川地域では人口や企業が増える中、救急急性期を担う総合病院がないのが課題と話し、県に対し東北労災病院の移転を強く求めていく考えを示しました。

現在、4病院再編構想はどうなったのか。4病院のうち、県立精神医療センター、県立がんセンター、仙台製十字病院、この3つの病院は方向性が定まり、名取市内での整備となる見通しです。残るは東北労災病院、構想通りに富谷市に移転するのかどうかが今後の焦点となります。