11月、宮城県内では東北新幹線がパンタグラフの損傷により一時運転を見合わせたほか、在来線の車両で相次いで「ひび」が見つかりました。トラブルが続いていることを受け、JR東日本東北本部は21日の定例会見で、いずれも原因を調査しているとして謝罪しました。
JR東日本 高岡崇東北本部長:
「両件とも、列車そのものの構造にかかわる部分で、お客様にいろいろなご心配ご不安をおかけした。お詫び申し上げたい」

JR東日本の高岡崇東北本部長は、会見でこのように述べ謝罪しました。
東北新幹線は11月8日、パンタグラフの異常で一時運転を見合わせました。その後の検査でパンタグラフに損傷が見つかり、架線の金具の一部が古川駅周辺の民家の屋根と駐車場に落下したこともわかりました。
また、在来線では11月4日から18日までに、東北本線や仙山線などで運用されているE721系のうち合わせて4編成で台車枠にひびが見つかりました。

このためJR東日本は、共通の台車枠の構造を持つ49編成を検査していて、同様にひびが見つかった場合、修繕のため一時的に車両を減らして運行するとしています。

高岡本部長はいずれのトラブルも原因を調査しているとしたうえで「安全最優先で対応したい」と理解を求めました。