■伝統をつなぐ”希望”

温海こけし工人 阿部進矢さん(87)「いや~まさか、やるとは思わなかったけどね。嬉しいよそれは。これで終わっちゃうわけでないから」

今年7月、阿部さんの姉の次男である津田隆(つだ・たかし)さん65歳が、定年退職を機に後継に名乗りを上げたのです。

温海こけし後継者 津田隆さん(65)「小さい頃から 夏とか(温海に)泊まりに来てみんなでわいわい遊んでいて、生活に普通に"温海こけし"があったわけですが、それが途絶えてしまうのはもったいないなと思って」

津田さんは高校まで鶴岡市内で育ち、その後、広告デザイン会社のコピーライターや営業などに携わり、支店長も務めてきました。

子どもの頃から美術や物作りが好きだった津田さん、自宅のある仙台と鶴岡を行き来しながら修行に励んでいます。

温海こけし後継者 津田隆さん(65)「1本の木から削り出して絵を描いてこけしという作品にするというのは、作り上げていくっていうのはすごく楽しいです」