苦境を乗り越え、復活した老舗銭湯、若者を虜にするワケは?

都心は真冬の寒さで… 若者に人気 町田「大蔵湯」 “ネオ銭湯”人気のワケ

20日午後1時時点の気温が10度を下回り、真冬の寒さとなった東京都心。

季節が進む中、ある場所に行列ができていました。東京・町田市にある銭湯「大蔵湯」です。

お客さん
「アットホームで居心地がいい」

若者にも受ける理由は、木製の下駄箱に、脱衣所のゴザの床。風呂は総檜のぬるめの湯、あつめの湯、水風呂と3種類のみ。

お客さん
「色んな湯船があると、どれ入ろうどれ入ろうと忙しくなってしまう。3種類がちょうど良いと思います」

若い世代を含めて大人気の大蔵湯。ここまでくるには苦難の歴史がありました。

大蔵湯が創業したのは1966年。内風呂が少ない時代には賑わっていましたが、1990年代にはスーパー銭湯などに押され、経営が厳しい時代に…

そこで2016年に全面改装することを決断しました。

大蔵湯 三代目 土田大介さん
「古くても落ち着いた雰囲気を出せるような空間作りを目指した」

古い体重計や時計など、古さを残しつつ、スタイリッシュな雰囲気作りを目指しました。入浴料は550円です。

お客さん
「一番好きなのが着替え場所にある時計。けっこう古っぽくて好きなんです」

いま、老舗の銭湯が生き残りを賭けて現代風にリニューアルしたものが“ネオ銭湯”として、若い世代を含めたあらゆる世代に受けているのです。