乗務員の知られざる努力とは

井上キャスター:
鉄道会社の皆さんはどのようにして温度調節をしているのでしょうか。
東京メトロでは乗務員が暖房のオン・オフを操作しています。一方、暖房の設定温度は24度で、センサーが調節することになっています。
ただ、東京メトロ広報担当者によると「『暑すぎる』『寒すぎる』という意見も頂くので、暖房は乗務員が微調整をしています」とのことです。
センサーを使うが、人間の勘と知識、経験で少々の上下を繰り返しているそうです。

他にも、混雑状況を目視で確認しています。混雑具合を見て温度を下げるなどの調整を行っているそうです。利用客の服装を目視で確認し、コート着用率・重ね着具合などを確認して温度を調整しています。
弁護士 萩谷麻衣子さん:
パソコンや裁判記録などの重い荷物で両手がふさがった状態で電車に飛び込むと既に汗だくの状態なので「もうちょっと冷房を効かせてくれないかな」と思うときがありますが、駅員の方はこんなに努力してくださっているのですね。
ホラン千秋キャスター:
空調だけではないですからね。特にラッシュの時間はお客さんの乗り降りが終わったかの確認などもあります。安全確認も大変です。

井上キャスター:
全ての人が快適になる温度は存在しません。ベテラン乗務員になると「今日はいつもより人が多いな」と見極め、混雑を予測して事前に暖房を弱めることができるそうです。