青森県内に“冬将軍”の到来です。八甲田山系の酸ヶ湯では、1日で40cm以上の雪が積もり、一面銀世界に姿を変えました。また、平地でも今シーズン初めて積雪を記録しました。気象台は津軽と上北に大雪警報を発表し、雪による交通障害などに警戒を呼びかけています。

12月上旬並みの強い寒気が流れ込んでいる県内は、津軽を中心に朝から雪がちらつきました。

午後6時現在の積雪は平川市碇ヶ関で6cm、弘前で2cmとなり、平地では今シーズン初めて積雪を記録しました。青森市では午後に雪が舞い始めると、急いで冬タイヤへ交換する人もいました。

青森市民は
「(きょう、あすで)雪が降るか降らないか“かけ”をしていましたが、降ってしまったので、急遽(タイヤ)交換することにしました。事故起こしちゃね家族もいるからなんにもならない」

また、山沿いでは雪が降り続き一面の銀世界が広がっています。

須崎蓮 記者
「午後2時半の酸ケ湯です。きのうはほとんど雪がなく、地面が見えていたということですが、いまは私のすね辺りまで積もっています」

八甲田山麓にある酸ケ湯では、午後6時現在の積雪が49cmとなり訪れた人たちが車の雪片付けに追われていました。

三重からの観光客
「こわごわ運転するのと、この景色はなかなか見られないので、半分うれしくてわくわくします」

この雪で事故も発生しています。

市街地から酸ケ湯につながる国道103号では、スリップをしたワゴン車が道路脇に転落。酸ヶ湯温泉周辺では観光客の車が雪で立ち往生し、旅館の従業員に手伝ってもらい車を動かしていました。

香港からの観光客
「初めて、青森。本当にありがとうございました」

この雪の影響で空の玄関口、青森空港では、除雪隊のホワイトインパルスが今シーズン初めて出動しました。

出動は約8か月ぶりで、18日午後5時までに2回稼働したということです。

この雪は18日の夜がピークで、津軽と三八上北の広い範囲で雪が降り、明け方まで吹雪くところもある見込みです。

特に山沿いでは、雪が強まると見込まれています。

気象台は津軽と上北に大雪警報を発表し、交通障害などに警戒を呼びかけています。