■清家政明さん
「何もなければ裁判までじっと待っているんだけなんですが、被害者参加制度をフルに活用して、何でもいいからとにかく法廷に乗り込もうやないかとうことでやりました。思うに千鶴の思いは多分『怖かった』、『死にたくなかった』、『私のつらさ、無念を分かってよ』ということだったと思います」

■清家政明さん
「それに対して残された家族はなんとか彼女の無念を晴らしてやりたい、どないかして何でもいいから行ってやってみたいということで結束しました」

遺族が求めたのは極刑。判決で男には、無期懲役が言い渡されました。男はその後、刑務所で自ら命を絶ったといいます。

■清家政明さん
「あそこまで娘を刺し殺しておいて、その余韻によう浸っていられなかったのかと思いました、道を外れた行為というのは値打ちの無いことなんやなと思います」

現在は徳島被害者支援センターの理事を務めている清家さん。各地で講演を行い、犯罪被害者が置かれる状況などを伝えていて、様々な分野が連携し、社会全体で被害者と家族を支えていければと考えています。

■清家政明さん
「話するのが警察関係だけだったのが段々と広がっていって各方面になっていくと、そっちの方の人にはどういうふうなことも考えていただきたいなとか、将来的にはもっとあっちこっちの分野の人がスクラム組んで、被害者に対して援助して寄り添っていってくれるようなことになればいいなと」