いわゆる「年収の壁」見直しの議論が活発化しています。香川県の池田知事は、「103万円の壁」を178万円に引き上げた場合の県税の減収額は、約110億円との見込みを明らかにました。
池田知事が会見で述べたものです。
現状、年収が103万円を超えると所得税が発生するいわゆる「年収の壁」の見直しについて、178万円に引き上げた場合、県税が約110億円減収になる見込みだとの試算を明らかにしました。
昨年度の県税収入1328億円の1割弱にあたるということです。これに対して、池田知事は働き控えや人手不足など、現状の問題を打破していくための議論としては重要だ、との認識を示しました。
(池田豊人香川県知事)
「働き控えが起こっている今の税の制度、これはですね、やはり人手不足のことを考えても非常に大きな議論のポイントではないかと」
一方で、地方財政への影響を十分に検討したうえで、税制の見直しを進めてもらいたいと注文をつけました。