そば打ちの全国大会で日本一になった長野市の高校生が、地元の人に打ちたての新そばをふるまいました。

「不均等じゃダメなんです。全体が同じくらいに水が行きわたると。ここがめちゃくちゃ大事」

そば粉と水を混ぜ合わせる水回し。

丁寧に、手際よくそば粉を混ぜている彼女たちは一体…!?


17日に、長野市戸隠で打ち立てのそばをふるまったのは、長野吉田高校戸隠分校のそば部の生徒たちです。

戸隠分校のそば部は、8月に行われた「全国高校生そば打ち大会」の団体戦で、3年ぶり2回目の優勝を果たしました。

部員・中澤奏太(なかざわ・そうた)さん(3年生):
「練習の時からお互い忌憚ない意見を言い合ったり、励まし合ったりしていて、チームメイト同士の距離が近くて温かいチームだなと」

団体戦は、3人1組で「水回し」から「のし」、「そば切り」、そして片付けまでを40分以内に行います。

部員たちは放課後の練習に加え、休日はボランティアで高齢者施設などに出向き、その技術を高めてきました。

キャプテン・吉岡瑛(よしおか・あきら)さん(3年生):
「食べてくれる人の顔を想像しながら打つことを心がけています」

そば粉は、地元・戸隠産。

9月下旬から10月上旬に、収穫された新そばです。


イベントには、地元の人などおよそ30人が集まり、高校日本一のそば打ちの技と新そばの味を楽しみました。

食べた人:
「おいしいです。新そばってこともありますけど、香りとコシが違いますよね」

食べた人:
「心のこもったものだから一味違うと思います。よくできていますね」

キャプテン・吉岡瑛さん(3年生):
「すごく愛情を込めて打っているので、そこは私の持ち味かなと思っています」