せめて人形を連れて行こうとスーツを…
さらに取り出したのは一冊のアルバム。
山田倫さん「めくってください。これが本来、息子が参加するはずだった成人式。この子(人形)を息子と称して友達に連れてってもらったんですよ」
「出席するはずだった成人式。参加させてあげられなかったし」

友人らは成人式への出席が叶わなかった翔向さんの代わりに、せめてこの人形を連れていこうと本人が愛用していたスーツを着させるなど準備を進めました。

山田倫さん「よく皆さん、事故の風化って言うけど、事故の風化より、子供が風化しちゃうのが怖いんですよ」「ただ、みんな(同級生)若いから、もう気にせずどんどん幸せになってくれと思いますし。でもちょっとその幸せな話をたまには息子に聞かせに来てやってくれよとか」

裁判は、ことし9月に結審し検察側は懲役4年、弁護側は執行猶予を、それぞれ求めました。

判決は19日、富山地裁で言い渡されます。
山田倫さん「彼に問い詰めたいのは、仮にですよ。今回の一連のひき逃げ以降の行為が、ただただ保身が目的だったとしたら、あなたの保身の為でどれだけの人が傷ついてんの。それちゃんと理解してねとは言いたい。あなたはそれだけのことをやったんですよと」「おそらく、被告も私も全てを納得するのは無理だとは思うんですけれども、それでも納得に近い判決を下していただければなと思ってます」
