本宮市は、イメージキャラクターの「まゆみちゃん」と同じ名前の人とつながることで市の魅力を発信していて、今回は「まゆみ姫」の稲刈りがその交流の舞台となったんです。

本宮市総務政策部 荒川貞伸部長「たまたま五百川米の超早場米ができたという話を聞いて、ぜひとも(本宮市の)“まゆみちゃん”のプロジェクトと一緒にコラボできたらいいなと思った」

本宮市総務政策部の荒川貞伸部長

後藤さんがこうした取り組みに協力するのは、震災後のある思いがありました。

東日本大震災、原発事故が起きた2011年。その2年前に農業法人・御稲プライマルを立ち上げた後藤さんは、先が見えない「風評被害」との闘いに直面していました。

2011年8月 放射性物質検査にかける早場米を見守る後藤さん

後藤さん(2011年12月)「特に個人の方の注文がほぼない状態ですね。これ以上、どうしたらいいんだという所まで来ていますよね」

2011年12月 風評被害は厳しさを増していた

100万円以上の費用をかけた独自のコメの検査で放射性物質は不検出。東京にも足を運んで自ら安全性を訴えました。

2014年産の福島県中通りのコシヒカリは全国の中でも最低の水準に

しかし、2014年の福島県産コシヒカリは食味ランキングで特Aにも関わらず、価格は全国最低の水準となりました。

後藤さん(2014年)「26年度産(2014年度産)の価格だともう無理です。(必要だと感じていることは何ですか?)お米自体の価値を再定義、上げていく取り組みだと思います

必要なのは「コメの価値を上げる」こと