「アジアのノーベル賞」とも呼ばれる「マグサイサイ賞」の授賞式がフィリピンで開かれました。受賞したアニメ映画監督・宮崎駿氏は式には出席しませんでしたが、戦争の悲惨な記憶を「日本人は忘れてはいけない」とのメッセージを寄せました。
アジアの平和や発展に尽くした個人や団体に贈られるマグサイサイ賞の授賞式は、16日にフィリピンの首都マニラで行われ、欠席した宮崎駿監督に代わり、スタジオジブリの代表者がメダルなどを受け取りました。
マグサイサイ賞の財団は、宮崎監督について「人間のあり方への深い理解を表した」と評価。芸術によって世界中の人々を楽しませてきただけでなく、「平和とより良い社会を夢見ることを教えてくれた」と強調しています。
宮崎監督は、授賞式に寄せたメッセージで「厳粛に受け止めている」と述べ、太平洋戦争中に旧日本軍が多くのマニラ市民を殺害した加害の歴史に言及。「日本人は戦時中、ひどいことを散々したんです。民間人をたくさん殺しました」としたうえで、「日本人はこのことを忘れてはいけません」と訴えました。
宮崎駿監督(※崎=旧字体の「たつさき」)
注目の記事
新幹線や特急列車で荷物を置くため「1人で2座席分購入」はアリ?ナシ? JRの見解は… 年末年始の帰省ラッシュ・Uターンラッシュ 電車内での“荷物マナー”

急増するパキスタン人に相次ぐ攻撃…ロケット花火やバット 「嘘だと思われる」直撃したユーチューバーを取材 見えた目的と誤情報 地域社会での共生に深い影

1匹見かけたら、3年後には2万匹に…爆発的繁殖力「ニュウハクシミ」の生態 文化財をむしばむ小さな脅威

「ごめんね」自らの手でロープをかけ…アルコール性認知症の息子(当時55)に絶望し 殺人の罪に問われた母親(80)が法廷で語ったこととは

「ただただ怖くて…家にいられない…」地震で“恐怖の場”となってしまった自宅 壁は大きく裂け鉄骨は曲がり… 今も続く不安を抱えながらの生活【最大震度6強 青森県東方沖地震 被災地のリアル①・前編】

「米はあるのに、なぜ高い?」業者の倉庫に眠る新米 品薄への恐怖が招いた“集荷競争”が「高止まり続く要因に」









