長野市の繁華街に、築60年以上の空き屋を改装した旅館がオープンしました。

丸山記者:
「長野市の権堂アーケードです。こちらの路地を進むと…レトロな建物があります」

長野市の権堂アーケードの近くに11月2日オープンした「宿屋(やどや)GONDO(ごんどう)aioi(あいおい)」。

65年前に建てられ、空き家になっていた旅館を改装しました。

笹川亮(ささがわ・りょう)さん:
「こちらの戸は、当時昭和34年に建てられた(建物の)その当時のものをそのまま再利用しています」
「中に入ってもお客さんにも喜んでもらえる懐かしい雰囲気のこの玉石、これも当時のものを使っています」

笹川亮さん:
「ご予約をされた方はこちらのタブレット、もしくはご自身の携帯でここでチェックインのお手続きをしてもらいます」

タブレットなどを活用し、スタッフや受付は常駐していません。

木のサッシでできたガラス窓などレトロな雰囲気が漂います。

施設内には、2人部屋が6室、4人部屋が2室のあわせて8室あります。

笹川亮さん:
「当時の建物の雰囲気は残してあります。当時のものをなるべく残せればと思っていまして、木部でしたり、ガラス戸、この辺りは既存のものをそのまま生かしてあります」

支援したのは、長野市の長野信用金庫です。

長野信用金庫・市川公一(いちかわ・こういち)理事長:
「以前から長野市の中心市街地の活性化、空き店舗のリノベーションを通じて色々な面で役に立っていこうと」
「新たな形態の宿泊施設が来るってことは、需要の喚起につながってくると期待しています」

リノベーション事業など長野市の中心市街地でまちづくりに取り組む法人に対して、経営に関する助言や融資などのサポートを積極的に行っています。

笹川亮さん:
「皆さんのご縁をいただいて結んでもらったということを強く感じましたので、昭和のしつらいだったり、建物だったり、それがすごく色濃く残っている権堂の街をよりよく皆さんに思い出してもらいたい」

笹川さんは、2025年にも権堂アーケードの近くに2号店をオープンさせる予定です。