高齢男性がキックボードで重体に

10月30日の午後1時半頃、長崎市で発生した事故は、片側2車線の下り坂の県道で、75歳の男性が電動キックボードの側で意識不明で倒れているのが見つかったもので、警察は電動キックボードによる自損転倒事故として調べを進めています。

男性が乗っていた電動キックボードは、免許不要の「特定小型原動機付自転車」に該当するもので、座って運転できる座席付きのタイプでした。男性は13日現在も意識が戻っていないということです。

電動キックボードの危険性

警察によりますと、電動キックボードはコンパクトで手軽に乗れる反面、路面の凸凹を拾いやすく、バランス感覚や体力、回避能力、操縦技術なども必要な乗り物です。

免許が不要になり、より身近で手軽な乗り物になった電動キックボードは、乗り物としての楽しさやスタイリッシュさで、若者を中心にユーザーが増えているほか、高齢者の新たな移動手段としても注目されています。

警察は、ルールを理解し安全に乗れば便利な乗り物であるとする一方、生身の状態で乗る危険性や自転車よりもスピードが出ること、バランスを取って乗る乗り物であることも理解して利用することが必要としており、ヘルメットの着用、車道の場合は第一通行帯の左寄りの通行を心がけ、安全に乗って欲しいと呼びかけています。