伊豆半島東部の群発地震の予測などに活用されている、静岡県東伊豆町に設置された「ひずみ計」と呼ばれる観測機器が正常に機能しなくなったとして、気象庁は、別の観測機器を使い、過去に起きた群発地震のケースとデータを照合するなどの方法で見通しなどの予測を発表することを明らかにしました。
静岡県の伊豆半島東部では、群発地震が過去に繰り返し発生していますが、豊富な観測データや研究成果にもとづいてある程度の予測が可能だとして、気象庁は群発地震が発生した場合、「伊豆東部の地震活動の見通しに関する情報」を発表することにしています。
気象庁によりますと、その予測などに活用されている、東伊豆町に設置された「ひずみ計」と呼ばれる観測機器が10月12日から正常に機能しなくなりました。
「体積ひずみ計」は、地下の岩盤のごく僅かな伸び縮みを観測することができる精密な観測機器で、東伊豆町の「ひずみ計」のデータは伊豆半島東部の地下にあるマグマの量の推定に活用されていましたが、正常な観測ができなくなり、復旧も望めないということです。
そのため気象庁は、「ひずみ計」の代わりに「傾斜計」と呼ばれる観測機器を使って地殻変動を捉えるほか、過去に起きた群発地震のケースとデータを照合するなどの方法で地震の規模や最大震度、地震の回数などを計算し、見通しを発表することを明らかにしました。
「ひずみ計」を使った場合と比較して、予測精度は下がる可能性があるとしています。
また、東伊豆町のひずみ観測点のデータは南海トラフ地震臨時情報の発表にも用いられていましたが、気象庁は、障害が起きた東伊豆町のデータは使わず、ほかの複数の観測点のデータを含めて総合的に評価するため、臨時情報の発表に与える影響はほとんどないとしています。
注目の記事
「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

“ながら運転”小学生男児トラックにはねられ2年経つ今も意識不明•生涯要介護も…適用されない『危険運転』両親訴え「罪が軽すぎるのではないか」

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける

3・11午後2時46分発車の仙石線『命を救った判断』あの日の記憶胸に“ビーチサッカー”で目指す姿【東日本大震災15年】









