日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の舞台、長崎市の端島。第2話では、島が「台風」に襲われる場面が描かれていました。時に、海沿いの建物を大きく超えるような高波に襲われていた端島では、命を、暮らしを守るために、様々な対策が積み重ねられていました。そのうち、「部屋の中への潮の流入」を防ぐために生み出された「ある工夫」とはどんなものだったでしょうか。

1、波けしブロックの設置
2、窓をなくす
3、海と部屋の間に廊下を作る

ドラマに出てきてましたか?…いや、出てきてないと思います。正解はー

3、海と部屋の間に廊下を作るーです。

元島民の木下稔さんによりますと、海側の窓は小さく作ってあって、外に面する窓がある場所は「廊下」になっていたそうです。

海側にすぐに部屋があるのではなく、廊下という空間を挟んで居住スペースがあった、潮が入ってきてもすぐに部屋に流れ込むことがないように、ワンクッション置いていたわけですね。

さらに、台風の時は「外に面する廊下」と「部屋」の間に設置した大きな木の扉、木戸を閉めて、できるだけ居住スペースに潮が入らないように工夫がされていたということです。

端島には、厳しい気象と戦う人々の知恵が詰まっていました。