宮崎県綾町の中学校で認知症の人への接し方を学ぶ講座が開かれ、子どもたちが理解を深めました。

この講座は綾町が、毎年、実施しているもので、8日は綾中学校の1年生およそ80人参加し、町や介護施設の職員から認知症の症状や患者の数などについて説明を受けました。

続いて、地元住民が「認知症のおじいちゃん」と「通りがかりの小学生」に扮し、認知症の人への悪い対応を実演。
生徒たちは、どのような対応が適切だったかを発表しました。

(生徒)
「もっと優しく声をかけたらいいと思います」

そして、生徒たちは地元住民と一緒に、自分たちで考えた接し方を再現しました。

(認知症役の人)
「家に帰ろうと思っているが家が分からないんだよな~」
(生徒)
「(家は)どこらへんですか、わかりますか?」
(認知症役の人)
「うちは(綾町)南俣です」

(生徒)
「認知症の方が繰り返して言ったり、すぐ忘れてしまったりするのが大変だった」「もし認知症の方と出会ったら優しく声をかけて、困っていたら助けたいと思った」

(綾町役場福祉保健課 菊地珠美さん)
「基本は優しい気持ちをもって自分の家族に接するように地域の人たちとも接してもらえたらという思いがある」

綾町では、今後も認知症への理解と支援の輪を広げていきたいとしています。