2022年の春、トルコから来日した男性が大分県由布市庄内町でケバブ料理の専門店をオープンしています。遠く離れた地でふるまう、母国の味に込めた思いとは。
由布市庄内町、国道沿いのビルの一角にある店。重ねた鶏肉を回し、じっくりと焼き上げる「ケバブ料理」。作っているのはトルコ出身のセーザイ・ポイラスさんです。


(セーザイさん)「前日の夜からソースに漬けて、朝からゆっくりとまわしながら焼くと美味しくなります」

トルコ料理店の「タージマハル」。庄内町で会社を経営するオーナーのゼーブ・アーロングさんが、友人のセーザイさんに声をかけ2022年5月にオープンしました。
(ゼーブさん)「日本でもケバブが結構流行ってて、彼に頼んでこっちでケバブのお店やらないかなと思ってお願いして来てもらいました」


(セーザイさん)「ゼーブから日本でケバブを作って欲しいと言われたから」
元々、日本の文化に興味があり大分に来たというセーザイさん。トルコでもおよそ8年間料理人として、人気のケバブ料理店を経営していました。

セーザイさんによる本格的なトルコ料理のメニューは
・鶏肉と野菜をパンで挟みオリジナルソースで味付けした「ケバブサンドイッチ」
・スパイシーでコロッケのような味が人気の「サモサ」
このほか、キーマカレーやケバブロールなど様々な料理を楽しめます。
初めてケバブを食べたこちらの男性はー
(男性客)「タレが変わった味で美味しい。また近くを通ったら寄りたいです」
こちらのリピーターはー
(リピート客)「前に食べて美味しかったのでまた来ました。言葉も難しいだろうに応援したくなります」

少しづつ、お客も増えてきていますが、セーザイさんにとってさらにうれしい出来事がー
3日前、奥さんと2人の子どもが来日したのです。
(セーザイさん)「4か月ぐらい待ってたので家族がきて良かったです。私はとてもうれしいです。これからずっと家族で日本にいられるから、家族と一緒に頑張ります」

(グルタンさん)「子供たちはうれしい?」(ルーズガーくん)「うれしい」
家族一緒に庄内で暮らすセーザイさん。もっとメニューを増やし、母国の味を大分の人にも知ってもらいたいと意気込みます。
(セーザイさん)「みなさんたくさん来てもらって、美味しいケバブを食べてもらいたいです。楽しいお店にしていきたいです。ありがとうございました」

故郷から遠く離れた大分の地で、セーザイさんはケバブを通じてトルコの食文化を伝えていきます。