もくめ書店 店主の酒井七海さん:
子どもたちは隠れ家的な所が好きじゃないですか。ここもともと洗濯機置き場だったんですけど、海外でリーディングヌックと言うらしいんですけど、本棚があって本を読めるようなスペースのあるお家が結構あるみたいで、それをちょっとまねして。


客の多くは、近くにある道の駅やキャンプ場の利用者です。

男性の来店客:
最近だとキャンプの本はよく読みます。キャンプ好きなので。時間の使い方としては良いですよね、本は。本屋があるとありがたいです。


会話しながら本を選ぶのも小さな書店の醍醐味です。

酒井さん:私も料理本好きです。
客:料理本見ているの楽しいですよね。
酒井さん:楽しいですよ、すごく楽しい。作れないのに楽しい。
客:これを見て同じように作るんですよ。
酒井さん:作りますか?偉いです。


豊かな自然に囲まれた店の前の庭。小鳥のさえずりや川のせせらぎの音を聞きながら、ゆっくりと読書を楽しむことができます。


男性客:
すごく良いです、雰囲気が。ここでコーヒー飲みながら本読むってすごく良いシチュエーションじゃないかと思う。


インターネット販売の普及や電子書籍の台頭など、時代の流れで全国的に書店が姿を消す中、人口およそ1600人の小さな村に誕生した森の中の書店。

女性店主の思いが込められた空間でゆっくりと時を刻みます。

もくめ書店 店主の酒井七海さん:
この静かな緑の中で本が読めるというところを、うちの店は大事にしていきたいと思っています。人と本が出合う場所、人と人が出合う場所にしたいです。