勝てないときに「心に持った」ことは…

阿部一二三選手(27):
「僕は試合に負けても自分が一番強いと思って練習してきたし、試合も大会も出ていたのでプラスに。結果が悪かったとしても自分が一番というのを心の中に持つと大きい壁を乗り越えられる」

つらい練習は、どのようにすれば乗り越えられるかという生徒からの質問には、小さくても目標を見つけることが大切と語りました。

阿部一二三選手(27):
「僕だったら減量しているときにつらいなと思っても、きょうの練習を頑張ればおいしいご飯食べられるとか、ちょっとでいいから目標というか、自分で頑張れる理由をみつけられたら、心が折れそうな時も頑張れる。何も目標がなくて頑張れる人っていない」

1年生から3年生までおよそ700人の生徒が、世界を制した阿部選手の話に聞き入りました。

東北高2年柔道部 戸井田悠暉さん(17):
「自分のこれからの柔道人生に生かすものばかりだったので、この貴重な時間を自分にしっかり取り入れていきたい」
東北高校2年女子バスケ部 大場美緒さん(17):
「努力することを忘れずにこれからも練習に励んでいきたいと思いました」

会場では阿部さんの金メダルも披露され、生徒たちは、講演を通して緊張やプレッシャーに打ち勝つための方法なども学んでいました。東北高校では、夢や目標を持つ大切さを学んでもらおうと、5年前から毎年、アスリートやメダリストを招いて講演会を企画していて、今年は阿部一二三選手にオファーを出し講演が実現したということです。