新潟県長岡市に住む田中翠恵(みえ)さんは、5歳の時に自閉症と診断されました。
【田中さんの母親・琴恵さん】
「ちょっと些細なことでもあると、パニックでキャーと泣いたりして…」
「本人がどう考えているかも分からない状態だった」

「様子を見ていると、いろいろなものをひっくり返したりとか落書きをしたりしていたので、それなら思いっきり落書きをしてもらおうと、家中の壁に大きな紙を貼って、本人に絵を描いてもらい始めたのが1歳半くらい」

翠恵さんにとってはじめは、コミュニケーションの手段だった絵。
そして3歳の時には、アクリル画を描いたり絵本をつくったりと、本格的な創作活動を始めました。
「特別な才能っていうわけじゃなくて、『伝えたい』っていう本人の内面の、そういう部分が絵に出ていたのかなって私は思っていて…」