「自分は暴力団関係者」だと嘘も
裁判官:
「山口被告や被害者の男性にも、自分が暴力団関係者だと嘘をついたことはあるか」
前田被告:
「あります。頼られたかったし、力があると思ってほしかった」
常人の感覚では理解できない発言が数多く飛び出した被告人質問だった。

検察からの被告人質問の翌日、10月31日の公判では検察側から懲役27年が求刑された。
7日、仙台地裁で開かれた判決公判で、須田雄一裁判長は、「先にタオルで被害者の首を絞め始めた共犯者の行為がなければ殺害にまで至らなかった」とした一方で「怒りの感情から暴力を振るい始め殺害するに至っており情状酌量の余地は全くない」と指摘。また、遺体の損壊や遺棄については、「自己保身のために及んだ身勝手かつ残虐的な犯行」として、前田被告に対し懲役25年の判決を言い渡した。
なお、共犯者の山口優被告の裁判は未だ始まっていない。