予算通過のタイミングで大きな変革が

<滝澤キャスター>
一方で、高所得者に有利な制度・仕組みなようにも思うんですけれども、それについてはどう捉えていますか。

<榛葉幹事長>
そこはさまざまな調整があると思いますけれども、例えば1,000万円の方が22万円減税になっても、消費に回るでしょう。ただ、ここからの交渉は、我々はこの最低賃金が1.73倍なので、それを比率すると控除が178万円。これをどこまで上げられるか。ここが恐らく、今後、自民党や公明党と財務省との戦いになるでしょう。いま、公明党は非常に我々に理解を示してくださっているので、これからの交渉がヤマになると思います。

<滝澤キャスター>
この数字は最も実現したいもので、ここについては議論して変わっていく可能性があるということですか。

<榛葉幹事長>
もっと言うと減税は、これだけじゃないので。例えばガソリン税、1リッターあたり53.8円をとって、買ってもいないガソリン税にまた消費税を乗せたり、電気代も高い。電気代、ガソリン税こういうのも全体的に下げていく。消費税も5%でいい、一律。消費をどんどん回してもらえば。いまは減税をやる時です。

<滝澤キャスター>
続いて、各党との関係について聞きます。さまざまな党と協議をしているわけですが、基本的には政策ごとに協議をしていくというのが、国民民主党のスタンスだと思うんですが、この各党との距離感を同じように保つのは難しくないですか。

<榛葉幹事長>
我々はとにかくいま、与党が過半数ないので、与党とも等距離、特に政治改革。政治とカネの問題は、立憲民主党としっかり協調してやっていかなければなりませんし、今国の国会改革も、それから政治改革も、税制改革もいま、大チャンスなんです。ですから、自民党の足を引っ張るためとか、選挙に勝つためではなくて、国民のためにどういう政治を変えていくか。これはいま、本気でやる大チャンスですから。なので、我々は各党と等距離でやっていく。改革は、日本維新の会も真剣にやっていましたから、維新とも連携するとか、しっかりと連携してやっていくということになるんだろうと思います。

<滝澤キャスター>
最後に国政が今めまぐるしく変わっていく中ですが、どういうものが望ましいと考えていますか。国政が今後どうあるべきだと感じるでしょうか。

<榛葉幹事長>
やはり、国民に近くて、本当に国民の皆さんが望む政治を実現する。ただ、これは石破内閣今後若干不安定になる可能性があります。石破氏というのは正直、自民党の中であまり人気なかった。しかし、国民から人気があったので、この国民人気がある石破氏で何とかこの局面を乗り切って選挙で勝とうという作戦だったんですけども、選挙で負け、国民からの信頼もなくなったというと、このまま、石破氏で参議院選挙を戦えるかというと、自民党参議院の声を聞くと、それだけは勘弁してくれと。したがってこの春、予算が通るあたりに与党内で大きな変革があるかもしれない。