30年ぶりの「少数野党」だが「むしろ石破総理の強さが発揮できるのでは」
30年ぶりの「少数与党」を率いる石破総理。
しかし、自民党内での立ち位置を考えれば、むしろプラスに働くとの見方も。

政治ジャーナリスト後藤謙次さん
「石破さんはこれまでの自⺠党の流れとは対極にあった人なので、一強体制でこれまで埋もれてきたが、穏健な多党制で(野党と)議論をしながら物事を前に進めていく。むしろ石破総理の強さが発揮できるのでは」
「安倍一強」の時代から“党内野党”とも言われた石破氏は、野党との議論がしやすいという指摘。
さらに、自⺠党内のパワーバランスも・・・

無所属 下村博文元文科大臣
「力及ばずでした」

自⺠党 丸川珠代元五輪大臣
「ひとえに力不足だった」
裏金や統一教会問題の震源地となった安倍派の議員が一気に落選。
高市氏を支持する議員とも重なるため、“アンチ石破”派の勢力が削がれた形です。
石破総理からはこんな決意が…

石破茂総理
「身内の論理あるいは党内の理屈、そのようなことを今後は一切排除し、政治とカネについて、さらに抜本的な改革を行っていく」
先の国会で、自⺠党内の理屈で押し切った政治とカネの改革をやり直す姿勢。
政治ジャーナリスト後藤謙次さん
「とりわけ高市支援グループで中核となった人たちが軒並み落選。石破氏は無派閥総理として周辺を固められ、がんじがらめだったが、ある意味“地金”で勝負できるという心境になっている」
まず避けて通れないのは、「総理指名選挙」。
「少数与党」に転落した今、もし国会で野党が結束した場合は、総理の座を失うのです。

立憲⺠主党 野田佳彦代表
「政権を変えていく大きなチャンスなので、ぜひ協力をお願いしたい」
野党第一党の立憲・野田代表は、さっそく維新や共産と党首会談を開催。
その一方で…

立憲⺠主党 野田佳彦代表
「早く話し合いができればいいなと思う。なかなか敷居が高いので困っている」
「敷居が高い」と苦笑いした相手は..

国⺠⺠主党 玉木雄一郎代表
「立憲⺠主党の野田代表に我々が仮に28票を投じたとしても自公に勝てない。良い意味でのキャスティングボートを握れるようなポジションになりたい」
自⺠‧公明との距離を詰める姿勢は、少数与党にとって「渡りに船」となるのか...

石破茂総理
「議席を大きく伸ばした党がある。私どもの足らざるところ、改めるべきところは積極的に取り入れていきたい」
厳しい国会運営に欠かせない多数派工作。建設的な政策論へとつながるのでしょうか。