“妊娠中絶” 争点に 支持拡大は?両陣営の狙いは?

この問題をめぐる両候補の立場は対照的です。

ハリス氏は「女性が中絶を選択できるよう『全米統一の法律』を設けると宣言、“中絶の権利”について積極的に訴えることで最後の支持拡大へつなげる狙いがあります。

一方、トランプ前大統領は「中絶はもはや争点ではなくなった。移民・経済こそが本当の争点だ」と述べました。

共和党を支持する保守派の一部は、宗教上の理由などから中絶の全面禁止を求める人も多いため、トランプ氏は「州ごとの判断に委ねるべき」と述べるにとどまり、争点として取り上げることを避けています。

現在、妊娠15週以降は“中絶禁止”のアリゾナ州では大統領選と同日に『妊娠24週ごろまでの“中絶の権利”』を問う住民投票を実施する予定です。

世論調査(※)では52%が「賛成に投じる」と回答していますが、その一方で支持率は拮抗しています。(※CBSニュース調査・10月18日発表)

クロエさんは「すべての女性が自由に選択できる世の中になって欲しい」と願っています。

クロエさん
「同じ疾患の子どもを妊娠した人がいても、私はその人の決めた選択を支持します。それは私が決めることじゃないから。女性たちが医師と家族と話して最適だと思う選択ができるようになって欲しい」