レラは2005年、北海道内最大規模のアウトレットモールとしてオープン。
「型落ち」や在庫で残った高品質のブランド品が手ごろに買えるとあって、多くの客が押し寄せました。
しかし、5年後、三井アウトレットパーク札幌北広島のオープンで集客合戦が激化。
ラグジュアリーなブランドを数多く揃えた三井に対し、レラは、ターゲットをインバウンドに絞り差別化を図りましたが、新型コロナの感染拡大で客が激減しました。
さらに、理由がもうひとつ。
帝国データバンク札幌支店 渡辺雄大情報部長
「同じアウトレットモールでもレラは『屋外型』。三井アウトレットパークは『屋内型』。天候によって『屋外型』は滞在時間が短くなり(売り上げが)厳しい」

雨や風、雪がしのげない施設のカタチが、売り上げが伸びなかった要因と見られています。
レラは、残るテナントとの契約が満了した時点で、完全に閉館する見通しですが、気になるのは「その後」です。
泉 優紀子記者
「レラからわずか4キロほどの地点で建設中なのは、半導体メーカー「ラピダス」です。建物の全体像もようやく見えてきました」