アメリカ・ヨーロッパなど海外予報機関の進路予想は
アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

台風21号についての進路予想をみると、大きくは気象庁の予想と同じような傾向となっています。すでに最大風速は125ノットとなっていて、31日には最大風速は135ノットの予測でピークとなっています。
ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)
アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁の台風21号に関するアンサンブル予報結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)


ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報結果です。
※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。
アメリカやヨーロッパなど海外予報機関の進路予想を見ても、台湾をかなり強い勢力で直撃したあとに進路を東寄りにかえて日本列島付近へと進む予想ですが、勢力はかなり弱くなる予想で、台風のまま接近する可能性は小さくなっています。
【画像で確認】11月スタートは本州で季節外れの大雨も 11月4日までの雨・風シミュレーション
ただ台風から低気圧に変わったとしても暖かく湿った空気を引き連れてやってくるために、本州付近に停滞する秋雨前線の活動を活発にさせるおそれがあります。11月スタートの時期としては季節外れの大雨となる所も出てくる予想です。