東北電力は宮城県の女川原子力発電所2号機の原子炉を起動させました。11月7日にも発電を再開する予定です。
東北電力は9月、女川原発2号機の原子炉に核燃料の集合体560体の装填を終えました。その後、原子炉を動かすための検査や点検を進め、原子炉を起動させました。

起動は原子炉に入れている137本の制御棒を引き抜くことを指し、これにより炉内で核分裂反応が始まります。核分裂反応が安定すれば発生した蒸気でタービンを回し発電が可能な状態となります。原子炉を起動させるのは東日本大震災以来およそ13年半ぶりです。

震災の津波で重大事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ「沸騰水型」の原発の再稼働は初めてです。東北電力は11月7日にも発電を再開する予定で、12月頃に営業運転を開始する見通しです。