来春3月に行われる第97回選抜高校野球大会。その出場校を選考するうえで重要な参考材料となる秋季近畿大会・準々決勝の残り3試合が10月27日に行われ、ベスト4が出揃いました。

東洋大姫路vs大阪学院大高

 センバツ大会の近畿の出場枠は6校(近畿大会の優勝校が明治神宮大会に優勝すれば7校)。勝利すれば甲子園がぐっと近づく重要なベスト8の激突だけに、会場となった兵庫県のほっともっとフィールド神戸には、早朝から大勢の観客がつめかけました。

 第1試合は、1回戦で打線が爆発して京都の龍谷大平安に快勝した東洋大姫路と、粘る京都の北稜を最後の最後で振り切った大阪学院大高の対戦。序盤から、東洋大姫路・阪下漣投手、大阪学院大高・下條晃大投手が持ち味を発揮して緊迫した展開となります。

 先制したのは東洋大姫路。2回、ヒットで出塁した5番・高畑知季選手が下條投手のけん制悪送球で2塁に進むと、この試合でスタメンに抜擢された6番・白鳥翔哉真選手が期待に応えてセンターへのタイムリーヒットを放ち、1点をリードします。

 一方、阪下投手の前に完全に抑え込まれていた大阪学院大高も5回裏、先頭の4番・樋爪信選手がツーベースヒットで出塁。その後、1アウト3塁とチャンスをひろげて得点を狙います。しかし、ピンチになると一段とギアがあがる阪下投手の前に、後続が打ち取られて得点につなげることができません。

 逆に東洋大姫路は6回表、白鳥選手のツーベースを足掛かりに1アウト3塁とチャンスをつくると、8番・渡邊裕太選手が鮮やかなセーフティースクイズを決めて2対0とリードを広げると、さらに1番・渡邊拓雲選手、2番・伏見翔一選手の連続タイムリーで2点を追加し、好投手・下條投手から4点を奪いました。