今年の金沢マラソンには、能登半島地震で家族4人を亡くした男性も出場しました。天国にいる家族へ、頑張る父の姿を見せました。
亡き家族4人とともに 「いい顔でゴールできたら」
「行ってきます、頑張ってきます。そしたら行こうか」
今月27日、金沢マラソンに参加した金沢市の大間圭介さん。自宅を出る前に、家族の写真に向かって語りかけます。
本番で走るランニングウェアには、家族4人の写真が付けられています。

大間さん
「きょうは一緒に、ゴールまで走りたいなってみんなで走りたいなってそういう気持ちで。みんないい顔しているので、いい顔でゴール出来たらなって思いでこの写真を選びました」

元日に珠洲市にいた大間さん一家を襲った突然の揺れ。妻のはる香さんと長女・優香さん、長男の泰介くん、次男の湊介ちゃんが土砂崩れに巻き込まれ、亡くなりました。

大間さん
「あの子たちが経験できなかったこと、体験できなかったことを少しでも私がこの子たちと一緒に、妻と一緒にできたらなと思います」
震災から10か月。家族5人、笑顔でスタートを切りました。