衆議院議員選挙は公明党の石井代表が落選確実となるなど、自民・公明の与党は勝敗ラインの過半数の議席確保が出来ない見通しとなりました。
石破総理(きのう午後10時すぎ)
「私どものご説明が十分ではなかったということですね」
石破総理は今夜、獲得議席が与党で過半数を割る見通しとなったことについて、「政治と金の問題について全くご理解を頂けていないということが一番大きかった」と話しました。一方、自身の進退については、“職責を全うする”との考えを示し、続投する意向です。
今回の衆院選は、小選挙区289・比例代表176のあわせて465議席を争い、午前1時現在で各党の獲得議席は自民党172、立憲民主党137、などの状況となっています。
大幅に議席を増やしている立憲民主党の野田代表は自民党の裏金問題への対応に苦言を呈しました。
立憲民主党 野田佳彦 代表(きのう午後10時ごろ)
「一番大きな要因は、こういう解散総選挙でいいのか、裏金の問題についてきちっと解明もしないまま、議論をしないままに突き進んだことに対して、厳しい批判があったということは間違いないと思いますね」
「政治とカネ」の問題などが争点となる中、自民党の派閥の裏金問題に関わった46人の議員のうち、これまでに西村康稔元経産大臣ら12人が当選確実とする一方、丸川珠代元オリンピック担当大臣ら25人が落選確実となっています。
落選 自民党 丸川珠代 元五輪担当相
「私も言葉の限りを尽くして説明をさせていただいたつもりです。それがご信頼を得るには至らなかったということだと思います」
また、自民党に逆風が吹く中、石破内閣では、▼牧原法務大臣、▼小里農水大臣、▼伊藤復興大臣の3人の閣僚が選挙区で敗れました。このあと、比例代表での復活当選の可能性はあります。
さらに、公明党の石井代表が選挙区で敗れ、石井氏は比例代表との重複立候補をしていないため、落選が確実となりました。
自公で過半数を大きく割り込むようであれば、石破総理は連立の枠組みの拡大を迫られる可能性も出てきています。
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