同級生女子が語る斎藤工の「仏の顔」

続いては、斎藤 工さんが3歳から28歳まで過ごした東京・世田谷区。東京23区で最も人口が多く、約92万人が暮らす緑豊かな人気の街です。

高校時代には、レンタルビデオ屋で「ア行」から全部の映画を借りるほど映画好きだったという斎藤さん。その“映画愛”をはぐくんだ原点の1つが『下高井戸シネマ』です。

昔の名作も上映できる、フィルム用映写機を残す映画館で、子どものころ父親と映画鑑賞した思い出の場所だといいます。
そして転校生だったので友達が少なかったという中学時代に「すごく話しかけてくれて仲良くしていた」というのが同級生の女子、吉村 有さん(42)。

吉村さん:
「入学してすぐの時に、男の子にかわれたことがあったんですけど、その時に斎藤くんが助けてくれて。なんかこう仏のような感じ。面白さもあり、優しさもあり、出しゃばってなくて。個人の見解ですけど(笑)」
そんな吉村さんの実家は、およそ50年続くオーダースーツの老舗『洋服の並木』(東京・世田谷区)。

「ミッシェル・ガン・エレファント」や「東京スカパラダイスオーケストラ」など名だたるミュージシャンをはじめ、「サンドウィッチマン」など芸人もスーツを作り、“並木のスーツを着ると売れる”というジンクスがある名店です。
斎藤さんも「モッズスーツの聖地で、憧れていた」と話し、自身が監督する映画の衣裳をオーダーすることもあるんだとか。
先代が亡くなり13年、その技術は吉村さんの弟が受け継いでいます。

『洋服の並木』並木 田さん(41):
「思ったより偏屈な父にファンがいた。プレッシャーじゃないけど、大事にされているのがすごくわかったし、店が無くなったら困る人がいるってことは、やっていかなきゃいけないと」
昭和の思いを今へとつなぐ街ー。
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』では“昭和の男”を演じる斎藤さんですが、脚本も監督もプロデューサーも女性という今回のドラマは、「宮沢賢治の雨ニモマケズのような現場」だと話します。
斎藤さん:
「女性陣が本当に現場でよく走っている。何か不安な部分があればその部署に走って行って解消してくれるような頼もしい人たちが支えてくれている」

またドラマで初の“一人二役”に挑戦した神木さんも、「ヒューマン・恋愛・サスペンス・青春すべてがちゃんぽんのようにつまっている」と、自身も観るのが楽しみだと話しました。
(THE TIME,2024年10月18日放送より)














