開校から150年の歴史を持つ山口県光市の小学校が今年度いっぱいでその歴史に幕を下ろします。
地域の人たちと続けてきた米作り体験を締めくくる最後の稲刈りがありました。最後の稲刈りに臨んだのは束荷小学校の児童です。
全校児童は17人。小さな学校です。
鎌を手にした児童らは学校近くの田んぼで育った餅米の稲をひと束ずつ刈りとっていきました。束荷小の米作りは、子どもたちの思い出に残る体験をと地域の人たちが休耕田を借りて行っているもので40年以上続けられる恒例行事です。
しかし、児童数の減少から旧大和町にある3つとともに来年度から新たな小学校に統合されることが決まっています。
束荷小は開校150周年の今年度で閉校します。
元気いっぱいの児童らも表情はどこか寂しそうです。
女子児童
「地域の人に感謝と最後だから張り切ってやろうっていう気持ちです」
高学年の児童は鎌を扱う姿もすっかり板についていて4アールほどの田んぼではみるみるうちに稲が刈り取られていきました。
つかりよりあいクラブ秋山孝会長
「ひとえに地域の方々に支えてもらってこんにちがあるんだということで、ほんとにありがたい感謝のひと言です」
男子児童
「楽しかったです。最後だから悔いがないようにしっかりできました。来年がないっていったら悲しくなるって言うのはあります」
米俵およそ3俵分が収穫できました。
餅米は、11月の文化祭の餅まき用の餅になるほか、年末には餅つきをしてみんなで味わうということです。
児童らはこれまでの感謝を込めて丁寧に脱穀作業をしていました。
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