2004年10月23日に発生した『新潟県中越地震』では、風評被害が観光業にダメージを与えました。
【中越地震 20の記憶】
地震発生の翌朝。
“長岡の奥座敷”とも呼ばれる蓬平温泉からは、難を逃れた宿泊客らが続々と避難していました。
宿泊客にけがは無かったとはいえ、老舗旅館の和泉屋も大きな被害を受けました。

片付けに追われる女将は、気丈に私達に答えてくれました。
【和泉屋 女将 金内智子さん】
「これしか生きていく方法、私たちにはないから…」

地震後、新潟県への観光は敬遠され、県外客は大幅に落ち込みました。
中越地震から3か月間、新潟県全体で41万人が宿泊をキャンセルしたということです。女将たちは積極的に外に出て観光復興をPRしました。
和泉屋 女将 金内智子さん
「地域の人を関わりながら、巻き込みながら、いい形の復興ができるように…」

新潟県挙げての取り組みもあり、地震翌年には、観光客も地震前の水準にまで回復しました。














