「ながら運転」現状は

こうした危険な運転、現状はどうなのか、まちで聞いてきました。

10月、山口市内で撮影すると携帯を見ながら運転をする人の姿がありました。1時間ほどの取材で5人のながら運転が確認できました。危ないとわかっていてもつい、という人が多いようです。

大学生
「スマホを基本的にポケットに入れているんですけど、通知が鳴ったときとかはちょっと見ちゃいますね」
別の大学生
「マップとか道がわからないときとかにちらってみることはあります」

突然人が出てきたり、段差があったりすると対応できない可能性が高まります。

大学生
「バイトに行く途中に狭い道があるんですけど、そこでながら運転をしている人と夜ぶつかりそうになったことはあります」

大きな事故にもつながりかねません。

命を守るヘルメット、着用率は?

危険な運転をしていても、していなくても自転車の事故のリスクはあります。不幸にも事故に遭ったとき、命を守るのはこちら、ヘルメットです。

警察庁が2019から過去5年間でヘルメットを着用していた人としていなかった人の死亡率を調査したところ、その差は、なんと1・9倍もあるんです。また自転車の事故で死亡した人は半分以上が頭部、頭にケガをしています。

永岡アナ
「去年4月からヘルメットの着用が努力義務化されていますが、沼田さん、この着用率、山口県は全国で何番目だと思いますか」
沼田さん
「40位くらいじゃないですか」
奥野粋子アナウンサー
「20位くらい、真ん中くらいかなと思うんですけど」

実は第5位!全国平均17・0パーセントに対して山口県は34・2パーセントと上位なんです。とはいえまだ6割が着用していないというのも事実です。

理由としてこんなことがあげられました。
・髪型が崩れる
・夏は蒸れる

やはり気になりますよね。このヘルメットのこの悩みに応えようと岡山県では、大学生とJAFが協力してこんな取り組みもしています。

髪型の悩みを解決するカタログ

一見すると普通のファッション誌のように見えますが…。実は「ヘルメット用のヘアカタログ」なんです。ヘルメットをかぶっていても髪型が崩れにくい、おしゃれな髪型を開発しようと、岡山県のノートルダム清心女子大学とJAF岡山支部などが企画しました。ヘアスタイルだけではなく、セット方法や、セットにかかる時間なども記載されているんです。「おしゃれ」と「交通安全」が両立されたヘアカタログでした。

永岡アナ
「特に、女性として奥野さんどうですか」
奥野アナ
「本当に、ちょっとかぶっただけでも髪型が崩れてしまうんですよ。それを気にしなくていいのはありがたいですね」