高収入に目がくらんだ“闇バイトへの申込者”が後を絶たず事件も増加?
―――なぜこのような悪質な事件が後を絶たないのでしょうか?
「高収入をうたった誘い文句につられて、闇バイトに申し込む人がいるからでしょうね。そして、闇バイトや関連事件が今これだけニュースになっているにもかかわらず、捕まってから『何も知りませんでした』『脅されてやってしまいました』『頼まれただけなので』などと口をそろえて言います。特殊詐欺の受け子と一緒ですね。ただ、実際は分かっているはずです。そんな高収入のアルバイトがあるはずないですから。また、日本は法治国家ですから、脅されたり家族に危害を加えると言われたとしても、すぐに警察に言えばいい話なので。警察は必ず守ってくれますし、そこから逮捕の道も開けてきます。高額のお金に目がくらんで闇バイトに申し込む人が後を絶たないから、事件が増えていくと思います」
―――今後の捜査の鍵は、「SNSの解析」と「お金の受け渡し」ということですが、どのように進められていくのでしょうか?
「実行犯については今どんどん捕まっていて、指示役を捕まえようと警察は頑張っていますが、この指示役に辿り着く方法は2通りあります。実行役と指示役が連絡を取り合っているスマートフォンの解析が1つ。もう1つが、指示役がお金を手に入れるルートを探ることです。アルバイトで雇われた“受け子”など、お金を回収しにきた人物を防犯カメラなどを使って確保し、そこから『君は誰から頼まれた?』と指示役を探っていく。その2つのパターンから逮捕するしかないと思いますね。今回の強盗についてはほぼ100%捕まりますし、強盗の罪は重いので絶対にやめてください」