Netflixのドラマ2作品が大きな注目を集める中、2つの作品に携わったキーマンの一人、コンテンツ部門ディレクターの髙橋信一氏(写真)にメディアコンサルタントの境治氏がインタビューした。

大ヒット連発の裏に…“時代が呼び寄せた”髙橋信一氏

「地面師たち」「極悪女王」、この2つのNetflixドラマが世の中を席巻している。前者は7月25日、後者は9月19日の配信開始だが、ネットでは今もなおそれぞれの記事が毎日のように出現している。エンタメ誌だけでなく、ビジネス誌などでも取り上げられ、これまでのNetflix作品とは明らかに違う広がりを示している。

日本のNetflixコンテンツの中でアニメ作品の豊かさに比べると、実写作品は少なかったように思う。この2作には、今後同じようにインパクトの強い実写作品が続いていきそうな期待を感じる。

「地面師たち」は監督・脚本の大根仁氏、「極悪女王」は脚本の鈴木おさむ氏と総監督の白石和彌氏の力量によるのは間違いないが、私はNetflix側のプロデュースも作品に大きく作用しているのではと感じた。

2作品に携わった髙橋信一氏にインタビューし、それぞれのドラマ作りについてと、Netflix実写作品の今後について聞いた。2020年に映画会社・日活から移籍してきた髙橋氏は、Netflixから日本のクリエイターを世界へ羽ばたかせるために、時代が呼び寄せた人物かもしれないと感じた。(以下、インタビュー。一部ネタバレを含みます)