「みんなの宝に」大胆かつ繊細に描き上げる

この天井画を描いたのは、千葉にアトリエを構える画家、井上文太(いのうえ ぶんた)さん。大胆さと繊細さ、躍動感と存在感にあふれる作品を世に送り出すアーティストです。

熊本地震以降、「熊本の力になりたい」と思いを寄せていた井上さんは、加藤神社の天井画を手掛けたいと申し出ました。

2年あまりの構想を経て、今年6月から実際に書き始めると、2か月ほどで一気に仕上げたといいます。
画家 井上文太さん「無我夢中で描いて、一回も迷いがなかった。18時間描いている日もあったぐらい」
特に精緻さを求めたのは清正公のひげ。実際の毛髪のように細かく描き上げました。

作品のモチーフが熊本県民にとってなじみ深い清正公とあって、井上さんは責任の重さを感じたと言います。
井上さん「みんなの宝になるように描くのにプレッシャーでした。でも負けないと思います」
