闇バイトに応募して特殊詐欺に巻き込まれる

22年5月から23年1月にかけて起きた広域強盗事件により、X(旧Twitter)などのSNSで闇バイト募集がされていることが広く知られるようになりました。高額な報酬に釣られて応募した人たちが特殊詐欺に手を染め、逮捕されました。このように、最近の闇バイトは、SNSで募集されることが多くなっています。

マイナビの「大学生アルバイト調査(2024年)」では、SNSでアルバイト応募経験がある割合は26.5%、SNSで怪しい求人の勧誘を受けた経験がある割合は6人に1人に上りました。

大人世代がアルバイトや転職を考える場合、求人サイト等で調べることが多いでしょう。一方最近の10代は、あらゆることをSNSで検索して探します。アルバイトもSNSで検索して探すことが多く、闇バイトに巻き込まれるリスクが高まっているのです。

警察庁によると、2023年に特殊詐欺事件で検挙された少年は431人に上り、総検挙人員に占める割合は17.6%であり、特殊詐欺事件で検挙された約6人に1人が少年となっています。受け子になった経緯の半数以上が、「SNSから応募」となっていました。中高生が応募して検挙されることも増えています。