奈良市のヘリコプター運営会社に勤務していたウクライナ人女性が、上司から「野良犬」などと言われパワハラを受けたとして、慰謝料などおよそ550万円を求めて奈良地裁に提訴しました。

訴状によりますと、ウクライナ国籍の27歳の女性は、4年前から奈良市にあるヘリコプター運営会社アカギヘリコプターの基地で契約社員として働いていましたが、上司から「お前は何もしていないのに何で給料をもらっているのか」などと、度重なるパワハラを受けていたということです。

女性の上司→女性
「挨拶できひん奴は野良犬と一緒や、俺からしたら。気持ち悪い。人間的に気持ち悪い」

また、ウクライナ侵攻についても、女性に聞こえるように「ウクライナも悪い」などと発言していたということです。

ウクライナ人女性
「何年経っても忘れられないと思います」

女性は慰謝料などおよそ550万円の損害賠償を求めていて、アカギヘリコプターは「弁護士に対応を任せている」とコメントしています。