「手を合わせる場所」は…
津波で9歳だった妹の未捺さんを亡くした只野さん。亡骸は校舎から500メートル離れた場所で見つかりました。

只野さんがまず伝えたのは「手を合わせる場所」についてでした。
只野哲也さん:
「お父さん、お母さんが瓦礫の中から息子・娘を引き上げたのはこの場所。でも校舎に手を合わせるし三角地帯に向かって手を合わせるし。僕にとっては(手を合わせるのが)なんでここじゃないのと感じる」

小椋さんも同じ思いを抱いていました。
小椋聡さん:
「花を置く場所も、彼ら(JR西日本)が良かれと思って俯瞰できる場所に献花台を置いている。僕の事故現場は、全然違う場所なので献花台もなかったけれど奥まで入っていってそこに花を置いていた」