鳥インフルエンザの本格的なシーズンを前に、関係機関の連携強化を図ろうと宮崎県小林市では、発生に備えて防疫措置の対応を確認する研修会が開かれました。

小林市で開かれた9日の研修会には、自治体やJAなどからおよそ40人が参加し、はじめに、近隣諸国での鳥インフルエンザやアフリカ豚熱の発生状況について報告がありました。

その後、参加者たちは、鳥インフルエンザが発生した場合の埋却や消毒など作業の流れに加え、ウイルスを広げないようにするために防護服を着脱する際のポイントを学びました。

また、消毒で使う動力噴霧機の作動演習も行われ、参加者は、操作方法を教わりながら実践していました。

(参加者)
「実際に動力噴霧器などを使ったり、鶏インフルエンザの発生事例について知ることができたので、今後、発生したときに迅速に対応できるように勉強できてよかった」

(宮崎県西諸県農林振興局畜産課 築城 努さん)
「若い職員の方々は今まで防疫措置の経験のない方もいたので、今回はそういった方を中心に参加いただいて、今回の演習通して、実際に起こった際の対応が速やかにできるように学習してもらえたのでは」

今シーズンに入って、北海道では死んだ野鳥から高病原性の鳥インフルエンザウィルスが初めて検出されていて、県では、引き続き関係機関と連携しながら、警戒を強めていきたいとしています。