台風19号災害の被災地では、5年が経とうとする今でも多くの課題が残っています。
長野市長沼地区で災害の2日後に見つかり、被災した住民らの復興のシンボルにもなった「奇跡の太鼓」の取材に当たった小口記者に聞きます。
古畑キャスター:
太鼓は地域の人の支えになってきたと思いますが、現場で取材していてどんなことを感じましたか。
小口記者:
宮澤さんが奇跡の太鼓を見つけたことで、甚大な被害が出た地域に一筋の光が差したように感じました。
太鼓チームは、被災後こんな時に太鼓を続けていいのかとの葛藤も抱えながらも、東日本大震災の被災地で、被災者に演奏を届けてきたこともあり、復活しました。
5年が経ち、メンバーも高齢化などによって減ってきているものの、演奏を聴いた地域の人から「元気が出ました」の一言で自分たちも頑張れると、存続し続けています。
古畑キャスター:
5年が経った今の長沼地区ではどんなところが課題となっていますか。
小口記者:
地区の住民同士の活動拠点であった、公民館に当たる交流センターが、被災から5年を迎える今も、再建されていません。
公民館での活動が、この5年間止まってしまっていることに、宮澤さんは時が止まったようだと、胸の内を明かして下さいました。
公民館の役割は主に2つあるといいます。
1つは、地域の住民同士が集う、コミュニティの場です。
以前は人が集っていた公民館のない今の長沼地区には、被災前の活気は戻ってきていないのが現状です。
そしてもう1つは、歴史や文化、災害の教訓の伝承です。
公民館活動を通して地域が団結し、地区の歴史や災害の教訓を後世に残していくことも、公民館が担う重要な役割だと宮澤さんは話します。
新たな公民館は、決壊現場地近くに再建される予定ですが、完成は3年後の2027年以降となり、具体的な見通しは立っていません。
能登半島の被災地にも支援に駆け付けたいと太鼓チームでは考えています。
まずは、一日でも早く長沼地区が被災前の地域の姿を取り戻すことを願って、これからも取材を続けていきたいと思っています。
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