「地震のあとよりも悪い」それでも前を向く…

奥田和也さん「そこも水道管が走っていた。これも土砂で押されて流れてしまって、いま川からこっちは水が来ていない感じ」

激しさを増す濁流は何もかも飲み込んでいきました。

石川県輪島市南志見地区

奥田和也さん「ここは道路だった。ここに車一台通れるような道路があって、この裏から広場にでれることになていたんけど、道路もなくなってしまったし。なんか地震のあとよりも正直、状況が悪い」

地震から約10か月。南志見はまさに再スタートを切ろうした矢先の水害でした。

奥田和也さん「南志見地区は9月から(公費)解体を始めている。ずっと進んでいない状況で、ようやく少し解体が入ったという状況でこんなことだから、皆さんすごくダメージが大きい。明るいニュースは全然ないけど、5年後10年後は分からない。今は、とりあえず土砂を出したし、仕事ができるようになったし、前向きにちょっとずつ、できることは今まで通りやっていこうかな」

奥田和也さん

奥田さんは、いつか南志見に明るいニュースが来ることを信じて、日々自分にできることを積み重ねています。