相次ぐ鉄道の廃線・トラブル 「安全神話」を誇っていたが…
新たな新幹線に巨額の公的資金が投じられる一方で…
2024年3月、JR根室線の富良野と新得の間が、100年あまりの歴史に幕を閉じました。
今、全国で赤字が膨らむ鉄道の廃線が相次いでいます。
地震と豪雨被害を受けた能登半島でも、2001年以降、七尾・穴水間をのぞく路線が廃止。
移動は道路が頼りですが、現在も一部が寸断されたままです。
鉄道や道路などのインフラ問題に詳しい東京科学大学の柳瀬教授は…

東京科学大学 柳瀬博一 教授
「日本は鉄道で『街』ができた時代が長かった。地方と東京がスピーディに結びつく、やはりこれはすごく力があった。ところが今、地方の交通問題は『高齢化と過疎化』でここをどうするのか。弱者が暮らしやすい交通網をサービスするライドシェアなども含め、地元の人が安心安全に使える仕組みに投資すべきだと思う」
開業から60年。
脱線などの事故で亡くなった乗客が一人もいないという「安全神話」を誇る新幹線にも、このところトラブルが…

2024年7月、東海道新幹線で保守用車両が衝突・脱線し、約25万人が影響を受けました。
また9月には…

時速約315キロで走行していた東北新幹線「はやぶさ」と「こまち」の車両連結部分が外れ、緊急停車する前代未聞の事態となったのです。
また、JR貨物が車軸を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題も発覚。インフラへの信頼が揺らぎかねない事態となりました。

斉藤鉄夫 国交大臣
「安全確保は鉄道事業者にとって最も基本的かつ、最も重要な使命」














