■空っぽだった棚に600丁のウイスキー樽が…


若鶴酒造5代目 稲垣貴彦さん:
「ウイスキー蒸留所と樽を作る会社、麦芽を作る会社、そしてボトラーズっていうウイスキーを取り巻くすべての業態を見てきて。それに比べて日本って樽を作る会社も独立系だと1社しかないし、麦芽作る会社だって大手系列しかない。ボトラーズにいたっては存在すらしてないってことで。これが産業として確立していくためにはボトラーズっていう存在が必要だなっていうのを感じて立ち上げたという感じですね」


5月、完成した熟成庫のお披露目です。会場には大勢の関係者や報道陣が訪れました。


空っぽだった棚にはおよそ600丁のウイスキー樽が。江井ヶ嶋酒造などから購入した原酒が並び、契約を結んだ蒸留所は11に増えました。南砺市内で熟成されるウイスキーに田中市長も期待しています。

南砺市 田中幹夫市長:
「ボトラーズという仕組みを知った時に面白いなと思ったんですよ。この気候で、オリジナルのものができてくる。これがまた世界に発信される。本当にたくさんの方に飲んでいただきたい」


記念すべき最初のボトラーズボトルは「Breath of Japan(ブレス オブ ジャパン)」。日本の息吹と名づけました。3年後に販売が始まります。


ウイスキー通販専門店「モルトヤマ」
下野孔明さん:

「ジャパニーズウイスキーの魅力を日本国内だけでなく世界の方に発信して、消費者にとってもメーカーにとっても大きなメリットがもたらせるように頑張っていきたいと思います」


若鶴酒造5代目 稲垣貴彦さん:
「互いに支え合うような構造を今後日本のウイスキーの蒸留所がたくさん増えていく中で、日本にも必要になるであろうと。その礎になれればなと思ってます」