石破カラーどこに?「出すと党内怒る」
上村キャスター:
せめて重複の立候補を認めなければ、選挙でしっかりと民意が反映されると思うのですが、グラデーションを付けることはなかなか難しいのですか。
中島哲平 記者:
それぞれ議員によって裏金の金額や、どれだけ説明してきたのかも違います。どの選挙区なら重複立候補を認める・認めないという線引きは、なかなか難しい部分はあると思うのですが、これまで説明責任を負ってきた部分などを見ながら最終的な判断をするのだと思います。

喜入キャスター:
国民と党内、両方見ながら進めている感じが否めないのですが、党内にもやはり無視できない声があるということです。今回の所信表明演説では、総裁選で訴えていたことを語りませんでしたが、一体どういうことなのでしょうか。
中島哲平 記者:
アジア版NATOの創設や日米地位協定は、石破総理がずっと訴えてきたことではあるのですが、党内であまり議論されてきている話ではありません。そのため、党内のコンセンサスが取れていないものを、総理の立場として政府の方針を説明できないということだと思います。
選択的夫婦別姓の導入に関しては、自民党総裁選でかなり活発な議論はされたのですが、総裁選の候補の間でも導入すべき・慎重であるべきと、かなり意見が分かれていました。それを強引に石破総理の考えだけで表明するのも良くないだろうということで今回は控えたのだと思います。
上村キャスター:
石破総理は心の中ではどんなことを思っているのでしょうか。10月1日、野党との挨拶でこんなやり取りがありました。

教育無償化を実現する会 前原誠司 代表
「石破カラーを出して頑張ってください」
石破茂 総理
「出したらぶったたかれる」
教育無償化を実現する会 前原誠司 代表
「あんまり本音を言わないように」
石破茂 総理
「出すと国民は喜ぶ。党内は怒る」
上村キャスター:
ぽろっと本音が出てしまった感じもしましたが、総理になると今まで言っていた正論はなかなか通らなくなってしまうものなのでしょうか。
中島哲平 記者:
総理は自分の意見を言うだけではなく、党内や政府の声を代表して話すところがあるので、正論だけではいかないのではないでしょうか。マルとバツ、白黒のその間の落としどころをつけることが政治というところもあるので、なかなか自分の思いだけを語るわけにはいかないのだと思います。
上村キャスター:
長く取材をしてきた中島記者から見ると、総理になった石破氏はどのように見えますか。
中島哲平 記者:
演説で話している時の勢いが少し弱まっているなと感じます。就任会見でも普段は前を向いて話すのですが、伏し目がちになっていたりと、すごく慎重に話している印象を受けました。
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<プロフィール>
中島哲平 記者
TBS政治部 官邸キャップ
石破総理が出馬した総裁選を3度取材














