「老眼」といえば加齢によって進行するというイメージがありますが、スマホやパソコンの使いすぎで、“老眼”のような症状を訴える若者がいま、増えているようです。どういったものなのでしょうか?改善方法なども併せて解説します。

「ピントが合わない…」若者も要注意“スマホ老眼”

高柳光希キャスター:
聞き馴染みがないかもしれませんが、“スマホ老眼”というものがあるようです。

20代から50代までの方を対象にしたアンケートがあります。

【自分は老眼だと感じる?※メガネトップ 600人を対象に調査】
20代:11%
30代:12.5%
40代:37%
50代前半:72%

30代と20代でも1割以上の方が「老眼かもしれない」と感じているということです。

日比麻音子キャスター:
南波キャスターはスマホをずっと使っていますよね。

南波雅俊キャスター:
大体1日12時間ぐらい見ている。移動中もずっと見ています。
スマホを見た後に、ちょっと遠くが見えにくくなったり、特に夕方や夜にナイターで実況中継するとき、ちょっとプレーが見えにくくなってきたりして…。

高柳キャスター:
眼科専門医の平松医師に詳しく聞きました。

二本松眼科病院 平松 類 副院長
「40代後半よりも若い方は、恐らく“スマホ老眼”です」

では改善方法などもあわせて、この“スマホ老眼”について詳しく見ていきます。

まずは一般的な老眼について、目の構造から説明します。
目には、カメラのレンズの役割を果たす「水晶体」というものがあります。

その周りには「毛様体筋」というものがあります。遠くを見るときには、毛様体筋が緩むことによって、水晶体が薄くなります。そうすると遠くを見ることができます。

近くを見るときは、毛様体筋が水晶体を圧迫することで分厚くなり、近くを見ることができるようになります。

老眼の症状は、伸び縮みの動きが鈍くなり、ピントが合わなくなるというものです。

症状は同じですが、“スマホ老眼”と老眼には決定的な違いがあります。

▼老眼
水晶体・毛様体筋の柔軟性が加齢で落ちる

▼スマホ老眼
スマホの長時間使用で毛様体筋が緊張し続け凝り固まる

平松医師によると「スマホ老眼は改善できます」ということで、安心してください。